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2015/09/02

幸福を得た獣-Linked by fate-

幕末設定。土千。企画。テーマは「幸せな土千」。


どん、どん、と…太鼓櫓の音が遠くで聞こえる。
 色町特有の、煌びやかな建物と灯り。
 賑やかな人のざわめきや、軽やかな楽器の音色が、俗世からかけ離れた空気を作っている。

「あら…歳三はん。もうお帰りにならはるんどすか?」

 帰り支度をしていると、俺から向かって右側の襖がすらりと開き、乱れた髪を直しながら茶を持ってきた赤襦袢姿の女が、少し残念そうな顔で問いかけてきた。
 茶を持ってくるついでに塗り直してきたらしい赤い紅と、白粉で白く塗られた細い首。芸妓の化粧がよく似合う艶かしい空気を醸し出した女は、この「竹屋」の芸妓・椿だった。
 年は、確か十九…だったと思う。若い割には成熟した大人の女の艶を持っていて、二月程前から馴染みにしている女だ。

「…あぁ。まだ仕事が溜まってるんでな。」

 俺が袴紐を結んでいると、女は「そうどすか。ほんなら、お引き止めは出来まへんなぁ」と軽く残念そうに呟いて、俺の視界の隅にある黒い座布団の上にふわりと正座した。
 女は、朱塗りの盆の上に乗せられた湯飲みと急須で茶の用意をしながら何かを思いついたのか、明るい声音で話しかけてきた。

「なぁ…歳三はん?一つ、聞いてもよろしおすか?」
「何だ?」

 しゅ、しゅ、と俺が袴紐の結び目をつくる音と共に、女が茶を湯飲みへと注ぐ音が静かに響く。女は俺に向かってにこりと微笑むと。

「歳三はんは、新選組の局長はんになりたい…て、思う事はありまへんの?」

(!)
 世間話のつもりで聞いたのかは分からねぇが、女からの軽やかな問いかけに、俺は思わず一瞬手を止めた。俺はゆっくりと左右に視線を這わせてからそ知らぬふりをすると、結び目を直しながら表情も変えずに「何故だ」と聞き返した。
 女は上機嫌で俺に「どうぞ」と茶を勧めると、楽しそうに含み笑いをしてから自分の湯飲みを口元へと運んだ。

「…何でって、歳三はんの事を知っとる人なら、誰でも不思議に思ってはる事どす。気っ風のえぇ、男前やし。そこいらの役者はんよりも、ずぅっと綺麗なお顔をしはっとるし。頭もえぇし、剣の腕前もかなりもんやって、前に聞いた事ありますえ?「そないな御方が、何で副長はんなんちゅう小さい器に納まってはるんやろか」って、皆不思議に思ってはるんどす。…勿論、ウチもそん中の一人に入っとりますけど。」
「…」
「こんなん言うたら、ちょっとあれどすけど…近藤はんは、あんまり「局長はん」っていう気ぃがせぇへんし。あの御方より、歳三はんの方がずっと―――」

 俺が黙っているのをいい事に、更に調子付いてぺらぺらと話し始めた女の話を、俺は「おい」と呼び止めた。
 今までこの女には一度も使った事のない、低く冷たい声。その声に、女はびくりと肩を驚かせた。
(俺も、大概…我慢のきかねぇ野郎だよな。)
 身体の奥の冷えた部分で、そう自嘲するもう一人の自分がいた。

「あ…と、歳三はん?今のは別に、近藤せんせぇを貶しめたとか、そんなんやのぅて…」

 女は、俺の機嫌をとろうと慌ててぐるりと顔を向けてきたが、俺と目が合った瞬間、消え入りそうな声で小さく「ひっ」と怯えた声を上げた。
 出動する時の俺達は、決まってこう言われる。「狩り場へ行く獣」―――「血肉を喰らいに行く狼」だと。実際「敵」を狩りに行く訳だから、あながち間違っちゃいねぇと思う。
 それと同じく「敵」を見るような眼差しで俺から睨まれた女は、その場に縫い止められたみてぇに、ぴくりとも動く事が出来ねぇようだった。

「…椿。悪いが、お前とはこれっきりだ。」
「え…と、歳…っ?」

 二本の刀を腰に差しながら俺はぶっきらぼうにそう言うと、さっさと部屋を出て行こうとした。
 女は、「このまま別れたら終わりだ」と瞬時に悟ったらしい。部屋を出て行こうとする俺の着物の袖をはしっと掴むと、今にも泣きそうな顔でふるふると小さく首を横に振った。
 つい今しがたまで、甘やかな時を共に過ごしてきた女。二月という短いものだったが、それなりに可愛がってもきたし、好意もあった。だが…今の俺の目には、その女が「面倒なもの」にしか見えなかった。

「…離せ。」

 俺がもう一度睨みをきかせると、女はびくりと身体を驚かせて反射的に手を離した。細い眉を下げ、綺麗に化粧した切れ長の瞳から、はらはらと涙が零れ落ちる。俺はそれを見ても…情の欠片すら、見つける事が出来なかった。

「お前とは、これっきりだ。達者でな。」

 俺は女に向かって背を向けたまま冷たくそう言うと、たん、と勢い良く襖を閉めた。
 背中に投げつけられるような女の泣き叫ぶ声が、店中に響き渡る。無視しながら階段を下りていくと、店の主人が「土方はん…あの、どないかされましたか?」と心配そうに声をかけてきた。
 …とは言っても、あの女や俺を心配している訳じゃねぇ。「俺がもうこの店の客じゃなくなっちまうんじゃねぇか」という、「商い」の心配だ。俺の顔色を伺いながら、「次は別の妓を…」と言ってきやがるあたり、商売人としての危惧だって事がよく分かった。

「…ほとぼりが冷めたら、また寄らせてもらう。それと…これは店への迷惑料だ。暫くは、ちっと足が遠のいちまうからな。とっといてくれ。」

 俺は袂から財布を取り出すと、中身に入っていた小判三枚を主人に渡した。主人は、死にそうな顔から一変して急に血色の良い笑顔になると、「へぇ、ありがとさんどす!」と俺に向かってぺこぺこと頭を下げた。
(現金なこった…まぁ商売人は、臨機応変って奴が肝心だからな。)
 俺が昔のてめぇの事を微かに思い出しながら戸を開けると、凍えそうな位に冷たい風と共に、小さな粉雪が幾つかふわりと吹き込んできた。

「…雪が降ってやがるのか。」
「へぇ。小半時前から、ちらちらと。土方はん、お風邪をひかれたらあきまへん。是非、ウチの傘を使ぅとくれやす。さぁ!」

 主人はにこにこと人の好い笑顔で、強引に俺の手に傘を握らせた。主人の魂胆は分かっている。傘を貸したからには、返しに来なくてはいけない―――つまり、店と客としての繋がりを絶たせねぇ為の策だ。
(…つくづく、商売が上手ぇな。)
 俺は「すまねぇな」と傘を受け取ると、店の名前の入った傘を差して、雪の降る町中を歩き出した。この傘は、あの店をよく利用する新八や原田にでも頼んでおくか…と、そんな小狡い考えを練りながら。



 粉雪は、どんどんと勢いを増していた。
 真っ暗な闇を彩る、真っ白な風景。日が暮れて随分経つし、凍える程の寒さに加えてこの雪だ…外を歩く奴なんて見当たねぇ。
 俺は、積もり始めて白く染まりかけている雪道を踏みしめながら、屯所へと続く道を急いだ。草履と足袋が濡れて、体温を奪われていく足先がじんじんと痛んだが、構わずにざっざっと足を速めていく。
 思わずはぁ、と深く吐き出したため息は、白い煙となって木枯らしにのって綺麗に消えていった。
(…いつもだ。いつも、こうなっちまう。)
 俺は、確かに女に不自由した事はねぇ。言い寄られる事なんて腐る程あるし、「ばら餓鬼」と呼ばれた頃は散々やんちゃもしていたから、人の事をどうこう言えた身じゃねぇのも分かってるつもりだ。
 だが…女ってのは、つくづく順応性の高い強欲な生き物だと思う。
 相手と思いが通じて、一度深く繋がり合ったかと思うと、すぐ「その先」を求めるようになる。それこそ、相手を食い尽くす蟷螂みてぇにだ。
 確かに…深く情を交わし合った女は、今までに何人もいた。
 だが可愛らしく思えるのは最初の方だけで、暫くすると貪欲な「女の業の深い部分」が顔を出してきやがる。


「京で成功したら、自分を嫁にしてくれるか」


「あんまり危ない仕事はしないでくれ」


「どうして局長をを目指さないんだ」


 …決まって、この中のどれかを口にされる。
 女からそう言われた瞬間、確かに今まであった筈の相手への甘やかな情が、綺麗さっぱり霧散しちまう。
 それまで気にも留めていなかった強欲さを、ほじくり返すように見つけてはうんざりして、結局は別れを告げる。そしてまた、別の女を選ぶ―――その繰り返しだ。
 武士という「男の世界」を、女が判る筈もねぇってのは、百も承知だ。
 それでも分かろうと、心を砕いてきてくれているってのも…理解は出来る。
 だが…俺がてめぇ自身で答えを出したものについて、女にとやかく口を出されたいとは思わねぇ。
 俺達の内情を知りもしねぇってのに、訳知った面でべらべらと意見されるのもご免だ。思わず、「知った風な口を利くんじゃねぇ」と怒鳴りつけたくなる。
 女と懇ろになっても真実満たされる事がねぇのなら、いっそ色恋沙汰も仕事で使っちまおうとするあたり…俺はまともな奴じゃねぇんだろう。
 今は独り身でいる方が、身軽で何かと都合が良いのも事実だ。守る物は、今は「新選組」一つだけで良い。まったく…男も女も、身勝手なもんだ。
 新選組がもっとでかい組織になって、近藤さんが武士として名を轟かせ、この国が今よりもちったぁましな位に落ち着いて―――もうその頃には、俺はよぼよぼの爺さんかもしれねぇが…俺が落ち着いて身を固めるなんざ、それ位後でも十分だろう。
 近藤さんは、渋面をするかもしれねぇがな。


「副長、お帰りなさい!」
「お帰りなさいませ!」

 降りしきる粉雪で微かに頭を白くした、被り笠姿の二人の門番が、ぺこりとお辞儀をして俺に声をかけてきた。

「あぁ、今帰った。」

 門をくぐって玄関の中に入ると、奥からぱたぱたと小さな足音が聞こえてきた。
(…あいつ、か。)
 上がり框(かまち)に腰を下ろして草履を脱いでいると、予想した通り…華奢な体躯をした男装の少女―――雪村千鶴が、一寸程の大きさの桶を両手に抱えて姿を現した。

「土方さん、お帰りなさいませ。」
「…挨拶はいい。お前、何でここに来た。」

 俺が振り向きざまに眉間に皺を寄せながら睨むと、千鶴は両肩を竦めながら「えっと、あの」と言葉を濁した。
 自室での軟禁を解きはしたものの、こいつが移動出来る箇所は限られている。俺が直々に出した「夜は出歩くな」という命令も、いつもなら守っている筈だ。それなのに、何故ここまで出てきやがったんだ?
「あの…よろしかったら、こちらをお使い下さい。」

 千鶴は遠慮がちな声でそう言うと、両手に抱えていた桶を俺の足元にそっと置いた。桶には透明の湯が張られていて、ふんわりと温かい湯気が立ち込めている。桶には、綺麗に洗われた手拭がかけられている。足湯だった。
(雪で、足が冷えて濡れているだろうから…って事か。)

「…すまねぇな。」

 俺の事を思って、わざわざ命令を破って湯を沸かして持ってきてくれたその甲斐甲斐しさに、何やら照れくささを感じた。
 その反面…さっきまでいた場所の事を考えると、何故か妙に後ろめたい気持ちと「余計な事しやがって」という文句を言いたいような、八つ当たりに似た気持ちが浮かんでくる。「勝手だな」と、思わず心の中で自嘲した。

「お使いになった桶は、そのままにしておいて下さい。後で私が片付けますから。すぐお茶のご用意をしますね。熱めでよろしいですか?」
「…あぁ。頼む。」
「はい!」

 千鶴は俺から「仕事」を頼まれた事が嬉しくてたまらないらしく、「それでは失礼します」とぺこりとお辞儀をすると、高く結い上げた髪を揺らしながら上機嫌でぱたぱたと奥に入っていった。
 小柄な人影がなくなり、しん、とした玄関。
 俺は濡れて氷のように冷えた草履と足袋を脱ぐと、袴を膝までまくりあげて桶の中に両足をつっこんだ。
 温度差の所為で、足先はちりちりと痛み、足の裏はびりびりと痺れるような感覚がする。だんだんと湯の温度に慣れてきて、俺は湯に浸かっていた手拭を固く絞って桶にかけると、湯の中で足の汚れを落とした。
 別に、どうって事なんかねぇ筈だ。
 あいつはただの「監視対象」であり、「新選組預かりの身」…言わば「客人」だ。俺と深い仲でもなければ、隊士でも何でもねぇ。
 これ以上交じり合う事なんてない筈なのに…時々、どこかで俺とあいつが深く繋がっているように感じるのは、気のせいなんだろうか。
 そもそもこの穏やかな空気に慣れて、「それ程悪くねぇもんだ」と感じるようになったのはいつからだ……?
「…俺にだって、分からねぇよ。」

 俺は深いため息をつくと、手拭で乱暴に足を拭いて、手拭を桶の中に投げ入れた。白い手拭は、そのまま音もなく桶の湯の底へと沈んでいく。
 何かに引っ張られていくように落ちていくそれは、何かよく分からない想いの淵へと嵌りこんでいく…俺自身のように見えた。


―――そして、季節が何度も繰り返され、何度目かの春。
 さらりと俺の頬を撫でていく風は、青い草木の匂いを含んでいた。ふと空を見上げると、雲一つない澄んだ青空が広がっている。

「…ふぅ。」

 俺が首にかけていた手拭で額の汗を拭っていると、「そろそろ休憩にしませんか」と、俺を呼ぶ声が聞こえた。

「あぁ、今行く。」

 大きく返事をして、俺は手にしていた鍬を小さな畑の脇に置くと、二十尺(約六メートル)先にある母屋へと裸足のまま歩いていった。
 縁側に腰を下ろして汗を拭いていると、奥から聞き慣れた軽い足音が近づいてきた。くるりと振り向くと、あの頃の面影を残した笑顔で微笑みながら、愛しい女が黒い盆を手に俺を見下ろしている。
 紫色の「りぼん」という結い紐で、長い黒髪を後ろにまとめて。
 桜色をした、女物の着物を身に纏って。
 すっかり大人の女に姿を変えた俺の妻―――千鶴が、そこにいた。

「歳三さん、お疲れ様です。畑の具合は如何ですか?」
「…あぁ、悪くはねぇな。去年も、それなりに色々と採れたからな。今年は、もうちっと畑を広げてみても良いかもしれねぇな。」

 俺の傍らに膝を折った千鶴から茶を受け取ると、俺は湯飲みに口を付けながら庭先に広がる風景に視線を移した。



 山の麓の深い林を抜けた先にある、小さな平野。そこにある小さな家が、俺達の住まいだ。
 蝦夷の戦から退き、はぐれ鬼となった風間と対峙し―――大鳥さんの計らいで、俺と千鶴はここでひっそりと暮らしている。
 隠遁生活ともいえるこの暮らし向きは、質素だがそれ程苦しいものでもなかった。
 二人で食っていける分の野菜なら、庭先で作った畑で採れるし、近くの野山や川で山菜も川魚も採れる。金銭的な収入は、近くの寺で開かれている寺子屋で手習いを教えているから問題ねぇ。これは、大鳥さんの口利きだ。
 千鶴も、家の中の雑事をやりながら、空いている時間にお針子の内職をして家計を助けてくれている。
 本来こいつの器量なら、もっと良い男に巡り合う事も出来ただろう。こんな山奥で苦労する事もなく、もっと楽な暮らし向きが出来たに違いねぇ。

「…千鶴。」
「はい?」
「…苦労をさせちまって、すまねぇな。」

 俺が呟くようにそう詫びると、一瞬息を飲む音がした。そしてその後すぐに、千鶴の手が俺の頬に近づく気配がしたかと思うと。

 むにっ。

 細い指で、俺は頬の肉を思い切り摘まれた。
 瞠目してゆっくりと左側へ視線を移すと、むすっと顔を顰めている千鶴が「馬鹿な事を言わないで下さい」と眉を吊り上げていた。本人は怒っているのかもしれねぇが、怖さなんてもんは微塵も感じられねぇ。まぁ…真から怒っちゃいねぇからだろう。
 千鶴は顰めっ面から、ふわりと笑顔に戻ると。

「そのような事で申し訳なく思って下さるのなら、ずっと長く私と共にいて下さい。今ある生は…全て、私と共に在る時間に使って下さい。それで…許してさしあげます。」

 ―――と、何もかもを受け入れてくれた笑顔で、旦那冥利に尽きる事を言われた。
 かけがえのない仲間と出会い…いろんな理由で別れていった。
 こいつとも、すれ違って…離れて。別れて…また巡り合って。
 いつも傍にいたこいつを守り…時には、こいつに守られて。一度手放した時も、気が狂いそうな位に悔やんで…悩んだ。
 こんな事で後悔なんかしちまってても…今更、こいつと離れられる訳ねぇじゃねぇか。

「そうだな…生涯、お前の傍にいる。それで―――勘弁してもらえるか?」
「…はい。」

 千鶴は、涙で潤んだ大きな瞳を細めて、大輪の花が咲くような笑顔で幸せそうに微笑むと。

「ずっと…傍にいて下さいね。」

 そう言って、俺の肩に小さな頭を乗せてきた。
 俺は目の前に広がる景色に視線を預けながら、小さな頭を撫でて「あぁ」と頷いた。



 剣を手に、夢をかけ…夢に破れ。

 真から満たされずに「獣」と呼ばれていた俺は―――やっと今。

 安穏の日々という、幸福を手に入れられたのだと…悟った。




-了-

――― あとがき ―――
このお話は、企画「花誘奇録」にて「幸せな土千」というテーマで書いたお話です。

土方さんはかなりモテモテさんだったそうですが、「決まった女性をきちんと作らないのには訳があるだろう」と思って、「禁句を言われると冷めちゃうから」という理由を作ってみました。お付き合いした女性からしてみれば、酷いかもしれませんね;

千鶴ちゃんの事をきちんと大切に想うには、多少の時間が必要だろうと思って、土方さんには無自覚さんになってもらいました。
彼の性格を考えると、認めるにも時間がかかりそうだと思ったのでw;

ED後の二人ですが、土方さんは農家の出なので畑作りとかも問題なくやりそうだなと思って、野良仕事をさせてみました。
千鶴ちゃんは、頑固で融通が利かない不器用な優しい土方さんとずっと一緒にいたので、それなりに神経も図太くなっただろうと思い、あのような言い方をさせました。
軽口を叩くような言い方にしたのは、やっと幸せを手にしているのに、これ以上自分を気の毒な人のように言われたくないだろうと思ったからです。

タイトルの「幸せを得た獣」ですが、「壬生狼」「鬼副長」と人ではない呼ばれ方をされていた彼が、「人としての幸福を得られた」という意味を込めています。
サブタイトルの「linked by fate」は、「運命的な繋がり」とか「縁」という意味なんだそうです。不思議な縁で、苦楽を共にした土方さんと千鶴ちゃんは正にこれだろうと思って付けました。

構想中にボツとなったエピソードを「其は幸福に似て」という番外編として公開しています。

テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 企画

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プロフィール

となみかや

となみかや/1073kaya Admin
薄桜鬼・うたプリ・刀剣乱舞に、
重篤レベルで嵌り中。
千鶴受/春歌受/女審神者受

Twitter: @to7mikaya_3na10
Pixiv: 4211441


※現在、WEB拍手は3作品です。
龍鈴(薄桜鬼)/原千(薄桜鬼)/
薬研&光忠(刀剣乱舞)

カテゴリー

シリーズ(完結済)

薄桜鬼。2話~の作品。完結済。
◆ジレンマシリーズ
沖田編 1234
斎藤編 123456
平助編 1234
原田編 123
土方編 123456

◆対決シリーズ
沖田VS平助 沖田編平助編
原田VS土方 原田編土方編

◆片思い対決(色)
沖田VS斎藤 沖田編斎藤編

◆SSV(バレンタイン)
沖田編
斎藤編後日談
平助編後日談後日談2
原田編
土方編
山崎編(移行中)

◆雨上がりの行方(沖千斎)
沖田編斎藤編

◆翻弄しないでくれる?(沖千)
本編番外編

◆幸福を得た獣(土千)
本編番外編

◆果てなき心(原千)
前編後編

◆笑顔に会いたい(平千)
前編後編

◆祈り結く声(平千)
前編後編

◆目覚めた想い(平千)
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